電気銅建値の推移を見ながら
- 正憲 佐藤
- 2017年8月18日
- 読了時間: 2分
2009年から今年にかけての電気銅建値のデータをプロットしてみました。

2016年11月にトランプ大統領確定したあとの円高で大きく建値が動きました。
今年分は↓

ここのところ上げ調子なんですよね。
どうも国内の景気が良くないため、スクラップ材が出てこず輸入する比率が増えているとのこと。
アメリカなども景気悪化のため、輸出に回す分が出てこず、高品位なものは特に調達に苦労している状況です。
調達のためのプレミアムを乗せている分が建値に影響しているんですね。
これは実際の需要が伸びているというより、供給が不足することで相対的に需要が伸びているかのように見える状態かと思います。
物価の下落以上に賃金が下がっているために、実質GDPが伸びて見えているだけという国内経済状況と同じ構図ですね。
肌感覚ですが、人手不足を表明されている企業さんは多く感じます。しかし、それに対応する需要に関しての伸びはやはりそれほどではないのでは無いかと感じています。なぜなら人手不足といいながらもなんとかかんとか需要を満たしてしまっているからです。現場は大変苦労しているかとは思います。
今ある市場をいかに刈り取るかという企業として当然の行動をとることで、人手が不足していく現実にあわせて需要が縮小していってしまうのか、
はたまたインフラ整備・賃金・生産性の向上から、新たな市場の形成や人手不足問題の解消がなされ、需要が伸びる方向へ転換できるのか。
アメリカも揺れ動いています。
昨日こんな記事が出て、政府主導の成長路線が見えたかと思いきや…
「米、インフラ承認を迅速化 トランプ氏が大統領令」
やはり民間は小さな政府を志向するのでしょうか、本日になると…
「インフラ諮問会議撤回=トランプ米大統領」
政策というより、別の事件への抗議の色合いが強いようですが、やはり感情が人を動かすのでしょう。
建築板金は景気の影響が大きいため、一部が肥え太る社会でなく、民間が広く豊かになる社会を志向します。
買い手よし、売り手よし、世間よしの三方よしで立ち続けられるよう商売繁盛したいと思います。
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